メリットばかりではない?アルカリイオン水の意外なデメリットとは?

この記事を読んでいるあなたは、

  • アルカリイオン水のメリットが気になる
  • アルカリイオン水のデメリットも気になる
  • アルカリイオン水の特徴を知りたい

上記のように考えているかと思います。

この記事では、アルカリイオン水の特徴やメリット・デメリットについてお伝えしていきます。

アルカリイオン水のデメリットを知る前に「水の特徴」をおさらい!

水が流れ出る蛇口

最近は、ミネラルを多く含んだミネラル水や水素水、シリカ水など、さまざまな健康水が登場しています。

なかには、効果に対する科学的根拠がない水もあるのですが、それでも健康や美容に敏感な方が購入しているのが実状です。

これから、みなさんも気になっているアルカリイオン水の真実に迫り、メリットやデメリットを解説していきますが、その前に、水(アルカリイオン水含む)とカラダに関する基礎知識のおさらいをしておきます。

小学校の理科の時間で習ったことを思い出しながら、楽しく読み進めていってください。

pHによって異なる水の特性とは?

わたしたちが普段飲んでいる水には、水素イオンが溶け込んでいます。

このイオンの量(0~14のpH値で表記)によって、水は酸性、中性、アルカリ性といった状態に変わるのです。

pH値水の状態
pH<3.0酸性
3.0≦pH<6.0弱酸性
6.0≦pH≦8.0中性
8.0<pH≦11.0弱アルカリ性
11.0<pHアルカリ性

 

酸性の水は殺菌力が強く、金属を腐食させるほどのパワーを持っています。

一方、アルカリ性の水は物質を柔らかくする作用があり、体内への浸透が早いという特徴もあるんです。

飲料用に使う水はpH7前後が理想で、水道水はpH5.8~8.6の範囲になるように調整されています。

 整水器を利用することで水道水がアルカリイオン水になる

冒頭でお話しした整水器は、水道水を電気分解してプラス極に酸性水、マイナス極にアルカリイオン水を生成します。

そして、アルカリイオン水は飲用に、酸性水は食器洗いなどの用途に使用するんですね。

ちなみに、ネットを見ると、

整水器で作ったアルカリイオン水はミネラル分が増加するので、健康や美容にいい

と解説しているサイトがたくさんあります。

たしかに、電気分解することで、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量は増えるものの、その量は微量です。

カラダに作用を及ぼすレベルではないので、過度に期待するのは避けてくださいね。

人間のカラダは弱酸性にキープされている

年齢によって割合は異なりますが、わたしたちのカラダの50~75%は水でできていて、常にph7.4前後の弱酸性に保たれています。

しかし、肉食に偏った食生活を続けたり、腎臓の機能が低下したりすると、酸性に傾いてしまうのです。

カラダが酸性になれば、免疫力が低下して、さまざまな病気にかかるリスクが高まります。

また、細胞の新陳代謝も鈍くなるため、肌や髪のコンディションが悪化するなど、美容面にもデメリットが発生するんです。

食の欧米化が進むわたしたち日本人のカラダは、普段から酸性状態にある可能性が高いので、アルカリイオン水で弱酸性の状態に戻すことは、健康&美容維持に重要と言えますね。

(参照)三豊・観音寺市医師会

https://www.kanonji-mitoyo-med.or.jp/sp/health/memo/290419-1.html

(参照)医療法人福涛会:酸化と免疫力

アルカリイオン水のデメリットは“飲みすぎると体にダメージが加わること”

おなかが痛い女性

ここまでの解説を読むと、アルカリイオン水を常飲すれば、さまざまメリットが得られると感じてしまいそうですが、デメリットが発生することも忘れてはいけません。

それは、

「過剰摂取によって胃酸が薄まり、消化不良を引き起こす可能性がある」

ということです。

アルカリイオン水のカラダへの作用は、厚生労働省でも認められていますが、その効果は下記の1点のみになります。

飲用して慢性下痢、消化不良、胃腸内異常発酵、制酸、胃酸過多に有効

普段から胃の調子が悪い方がアルカリイオン水を飲むと、下痢の頻度が低くなり、食べ物の消化吸収がすすむといった体調改善が期待できるんです。

逆に、このような悩みを抱えていない人がアルカリイオン水を過剰摂取すると、冒頭に挙げたような体調不良を発生することもあります。

また、胃腸のはたらきを改善するために、短時間で1リットル程度の水分を摂取すると、「水中毒」のリスクが高まるんです。

症状を発症すると、頭痛や吐き気、倦怠感などが強くなり、重症化すると意識障害や呼吸困難を招くことも・・・。

アルカリイオン水を利用する時は、こうしたデメリットも踏まえながら、“適量の摂取”を心がけてください。

1度の摂取量はコップ1杯分(200ミリリットル)で、7~8回にわけて飲む

といった正しい水分補給を徹底しましょう!

(参照)フォレスト呼吸器内科クリニック町田:漢方のブログ

 

間違った摂取がデメリットに!知っておきたいアルカリイオン水の非常識

水を飲む女性

続いて、口コミでも拡散されている、アルカリイオン水に関する間違った知識について押さえていきましょう。

アルカリイオン水のメリットについてネットで調べてみると、

  • 高血圧、生活習慣病が予防できる
  • 糖尿病が治る
  • 腸の善玉菌が増える
  • 便秘の改善する
  • アトピーの治療に効果的

などなど、多岐にわたる健康効果がうたわれていますが、実はすべて科学的根拠がないんです。

また、肌のキメが細かくなるとか、シミ・シワが減るといった美容効果にも注目が集まっていますが、こちらも実証されていません。

アルカリイオン整水器がブームになった時代に拡散された非常識が、ネット時代の今でも広まっているようなんですね。

病気の改善やアンチエイジングのためにアルカリイオン水を飲んでも、体調不良を招くリスクが高まりますので、根拠がない効果に対しては期待しないようにしましょう。

 

デメリット増大?アルカリイオン水の飲用を避けるべき人とは?

赤ちゃんと乳児

最後に、アルカリイオン水を飲むべきではない方について、お話を進めていきます。

カラダのpH値を最適な状態に戻すアルカリイオン水ですが、胃腸が弱い方以外にも、摂取を避けるべきケースもあるのです。

知らずに飲み続けていると、思わぬデメリットの発生で健康を害することもありますので、該当する方は注意してください。

薬を飲んでいる方

薬はpH7の中性で飲むという前提で製造されています。

したがって、アルカリイオン水の摂取は避けるべきです。

(参照)福岡県薬剤師会:アルカリイオン水による薬の服用

https://www.fpa.or.jp/library/kusuriQA/49.pdf

赤ちゃんと乳幼児(5歳ぐらいまで)

生まれたばかりの赤ちゃんや、就学前の小さなお子さんは、内臓が発達段階にあるんですね。

アルカリイオン水の刺激は、大人より大きなダメージとなる可能性がありますから、ミルク用の水としてはもちろんのこと、日常的な水分補給用に使うのは避けましょう。

腎疾患を抱えている人

カリウム排出障害や腎炎、慢性腎臓病と言った疾患を抱えている方は、アルカリイオン水の摂取で血清カリウム値が上がることがあります。

今は症状が改善している方も、病気が再発するリスクが高まりますので、主治医に相談して飲用に利用できるかどうか確認してください。

(参照)福岡県医師会:薬事情報

https://www.fpa.or.jp/johocenter/yakuji-main/_1635.html

 

過剰な期待はなし!デメリットを理解してアルカリイオン水の活用を!

アルカリイオン水を注ぐ女性

アルカリイオン水の効果は意外と少なく、デメリットが多いと感じた方もいるかもしれませんね。

しかし、大学や医療機関などでは、アルカリイオン水の新たな可能性を見出すべく、さまざまな研究が続けられています。

とくに注目なのが、アルカリイオン水で口内環境を改善して、口臭や虫歯などの予防につなげるという臨床研究です。

口腔内での雑菌繁殖が抑えられれば、カラダの免疫強化にも期待できますから、今後の研究の進捗に注目しましょう。

このように、現時点で効果は限られますが、アルカリイオン水で体内のバランスを整え、カラダの隅々まで水分を送り届けることは、非常に有益な習慣と言えます。

本記事で学んだデメリットも理解しておけば、アルカリイオン水はカラダが喜ぶアイテムになりますよ。